2021年のコロナ禍でのウッドショック…。日本で木材を扱う会社には影響大でしたが今はどうなっているのだろうと気になっていたので、調べてみました。
住宅業界に影響が大きいウッドショックですが、家具も木製品が多いため影響が大きいのです。家具の値段はずっと上がり続けていますが、ウッドショックという事態はすでに終わっているのか、まだ続いているのか?家具の値段が高騰している原因は何か気になります。
ウッドショックとは!?
2021年に書かせていただいた記事です↓↓ウッドショックとは何かもう一度見てみましょう。
木材不足によって引き起こされる木材価格の高騰がウッドショック
コロナの影響により、アメリカでは家を建てる需要が高まり、それに伴って木材の価格が上昇。それでもまだまだ需要があるため、木材を輸出する余裕がありません。日本の木材自給率はなんと4割を切っている状態で、輸入木材に頼っています。
さらに、世界的なコンテナ船不足で木材を運搬する船も足りない状況です。こうした事で輸入できる量に限りがあったり、中国でも木材の需要が高まっていたりと様々な要因が重なって木材が高騰しているのです。
日本国内では木材の確保が困難になり、住宅の工期遅れ、住宅価格の値上がり、家具の値上がりにつながっています。
輸入材が入荷不足なため、国産材を代用しようとし、国産材も完全に供給不足になっています。
質が多少悪くても高くても木材を買うという中国やアメリカなどの大国に、日本は買い負けしている状況です。
さらに、海外製品ですと工場のある地域がコロナでロックダウンになり生産がSTOPするという事態になっていて、生産量も下がっています。
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これが2021年に起きたウッドショックの内容でした。
2022年現在ウッドショックはどうなっているのか??
木材・木製品・林産物の輸入物価指数グラフから見てみる事にします。
グラフを見てみると「集成材や製材」は2021年の9月10月頃をピークを迎え、徐々に下がって来てはいますが、2020年代と比べるとはるかに高い水準です。
「合板や丸太」は2022年になった今も尚、上がり続けています。
次に木材・木製品の国内物価指数のグラフを見てみます。
コロナ禍で国内材での代替が困難だという事情があり、2021年に国内価格が大幅に上昇しています。
集成材の国内物価指数は、輸入価格と同様の動きをしているため、輸入材の価格と国内の物価指数がこれからも同じ動きをすると予想できます。
グラフを見てのとおり、コロナ禍前の価格には全く戻っておらず、現在もウッドショックは収束していないことがわかります。
コロナ禍でのアメリカでの住宅需要が、2021年ウッドショックのきっかけではありましたが、ロシアのウクライナ侵攻によって、ウッドショックは再燃したようです。
2022年3月9日、ロシア政府が「非友好国」に対してチップ・丸太・単板といった木材の輸出を禁止することを決定しました。日本を含む48の国や地域が「非友好国リスト」に入っています。
ロシアは森林大国である為、世界的に影響を受けます。
原油高の影響等も考えるとこれからも木材の価格には注視しなくてはいけません。
いろいろ調べていると、2023年にウッドショックは収束するという学者がいたり、価格が上がっているこの状況が本来の木材価格であるという学者がいたりと、何が本当か全くわからず、いつ収束するのかは、誰もはっきりとわかっていない状況です。
家具への影響ですが、今まで安く大量生産していた事が出来なくなり、粗悪な家具の価格が高くなり、上質な家具はさらに値段が上がります。
買い時はいつなのか?それは断言する事が出来ない状況です。ですが、事実としてどんどん価格が上がっています。